長物加工におけるポイント
一般的に3mを超すような長い部品の加工のことを長物加工もしくは長尺加工といいます。
長物加工は、長くなればなるほど精度を出すのが困難になってきます。材質、形状によっては大きく歪み、ソリ、ねじれが発生します。
このような場合弊社では、必要に応じて各工程で歪み取り工程を入れ、本来研削加工が必要な品物や、研削できない品物でも研削レスで高精度な製品を提供します。
加工事例①
下の写真は、S50Cの長尺プレート部品です。3ヶ所の切りかけ部を要する為に、切りかけ部の加工を行うと幅方向に大きな歪みが発生しますが、歪み工程、仕上げ工程の手順で加工する事により平面度・平行度の50ミクロンで仕上げる事ができました。また、研削レスにて仕上げる事で納期短縮にも繋がりました。
加工事例②
下の写真は、鋳物の長尺プレート(FC250)です。
本ワークは、長さ1.5mのサイズで求められる平面度は20μm。このサイズでこの平面度ですと研削加工が求められます。さらに 本ワークは 段つきの研削加工 、 かつ壁面も研削加工で仕上げを行っています。鋳物の研削加工となるとスラッジの問題などか ら加工を敬遠する加工会社も多いですが、 当社では鋳物の研削加工も、もちろん対応しています。
加工事例③
下の写真は、1mのインコネルの長尺加工品です。このワークサイズで底面の平面度、平行度50ミクロンを実現しています。山の頂点の平行度50ミクロン、さらに、Φ0.8とΦ1.5の細穴を穴ピッチ50ミクロンで3mm貫通させています。
高精度な長尺マシニングセンターTK40S-6000MV-5(最長加工サイズ6000mm )で加工いたしました。歪みを最小限に抑える加工技術を持っているので、1mの長尺部品でも平面度・平行度50ミクロンに仕上げることが可能です。
いかがでしょうか。上記でご紹介した事例はほんの一部です。
「こんな形状、加工できるの?」
「どうすれば、もっと安く加工できるの?」
などなど、加工に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。
また、弊社ではYou Tubeチャンネルを開設しており、加工事例の一部や工場内の設備を営業担当が紹介しております。
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長尺部品加工センターを運営する城陽富士工業では、ミクロン単位の超高精度加工や横型加工など、お客様のあらゆるニーズにお応えする加工技術を保有しております。
また、城陽富士工業では、
リモート会議システムを活用した「オンライン技術相談」も随時行っております。