長尺加工(長物加工)を高精度に実現するためのポイント
長尺加工は、レールやLMブロックなどの細長い部品で設備の土台や基準に用いられる事が多く、高精度な要求が求められます。そのような部品はねじれや歪みが発生しやすく加工が困難ですが、弊社はその長尺加工を最も得意としています。最長6Mまでの設備を多数保有し、これまで様々な形状や材質(主に鉄、アルミ、ステンレス、鋳物など)を加工してきており、それぞれに応じた加工ノウハウがあります。
高精度な長尺加工(長物加工)を実現するためのポイント
長尺加工は、長くなればなるほど平面度・平行度などの精度を出すのが困難になってきます。短い物に比べて、材質、形状によっては大きく歪み、ソリ、ねじれが発生し、少しの反りが長尺になると大きな誤差になる為です。この問題を解決するために長尺部品加工センターでは、必要に応じて各工程で歪み取り工程をいれ、最終仕上げを行います。それにより、本来研削加工が必要な品物や、研削できない品物でも研削レスで高精度な製品を提供することができます。
ステンレスの長尺加工におけるポイント
ステンレスの長尺加工は、厚み方向・幅方向に歪が発生しやすいです。また、複雑形状になればネジレも生じやすく、高精度品にするには加工方法が重要です。
弊社では形状によって荒加工・中仕上げ加工・仕上げ加工の様に加工工程を分けることで加工時に発生する熱を抑え歪み・ネジレを最小限になるように加工しています。
アルミの長尺加工におけるポイント
アルミはステンレスや鉄に比べ、比較的切削加工性が良いですが、3mを超すような長尺加工になると厚みや形状によっては歪みやソリ、ねじれが発生します。弊社では必要に応じて治具を作製し、歪み取り工程を入れることにより、最長6mまでキズのない高精度な製品を提供します。
長尺加工事例①:エアーナイフ 液晶パネル洗浄部品
下の写真は、長尺ステンレスで平面度0.03を実現した事例です。細く長い製品は加工歪が伴うため、精密加工ノウハウが非常に重要です。
技術者の長年の加工歴から培った感覚や知識で、平面度0.03という高い精度を達成することができました。
長尺加工事例②:SUS303 長尺部品 半円の底面平面度0.05
下の写真は、SUS303で歪を取りながら中仕上げ、仕上げ加工を行い幅方向の平行度を50ミクロンに抑えた事例です。削り出しにてH型形状に仕上げました。
長尺加工事例③:S50C 長尺部品
下の写真は、S50Cで 平面度0.05を実現した事例です。まず始めに、穴・段などを加工しておき、最後に半丸に加工します。
弊社が保有する3D・CAD/CAMでプログラムを作成し、加工しました。
いかがでしょうか。上記で紹介した加工事例はほんの一部です。
「こんな形状、加工できるの?」
「どうすれば、もっと安く加工できるの?」
などなど、加工に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。
最後に
弊社ではYou Tubeチャンネルを開設しており、加工事例の一部や工場内の設備を営業担当が紹介しております。
▼真直度50ミクロンを達成したステンレスの長尺加工品を動画で見る!▼
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長尺部品加工センターを運営する城陽富士工業では、ミクロン単位の超高精度加工や横型加工など、お客様のあらゆるニーズにお応えする加工技術を保有しております。
また、城陽富士工業では、
リモート会議システムを活用した「オンライン技術相談」も随時行っております。