チタンの特徴とチタンの切削加工におけるポイントについて

チタンの特徴とチタンの切削加工におけるポイントについて

チタンの特徴

チタンは高い強度と耐食性を持ちながらとても軽いので、他の金属と比較しても、抜群の性質を持っている金属です。また、体にも優しく、金属アレルギーを持つ人に対しても、アレルギーが起こりにくく、有毒性もないので、医療用の道具や体内に埋め込む器具などにも使用されます。

 

チタンの切削加工におけるポイント

チタン加工は切削抵抗が低い為削りやすい反面、引っ張り強度が高いという性質があり、加工に使う工具に大きな負荷がかかり、工具の欠けや摩擦による消耗が激しくなります。また、熱伝導率が小さいため、加工時に発生する熱が工具とチタンに溜まり、工具への負担が高くなり工具寿命が低下し、加工熱により歪みが発生しやすくなります。その為出来るだけ工具摩耗を抑えて加工するには切粉の排出、切削条件、工具の材質、工具のコーティング、切削油の選定も重要となります。またチタンは加工時に出る切粉が発火する恐れがあるので、粉末消火剤を常備しておく必要があります。

 

加工事例①:純チタンプレート

こちらは、難削材である純チタンの溝幅ピッチ精度10ミクロンの溝荒加工を底面平行度30ミクロンで実現した事例です。

このような深い溝加工を行った場合、底面が歪んでしまうのですが、

マシニングセンター(vs-100)で丁寧に加工、また弊社独自の歪取り工程を取り入れ、平行度を30ミクロンに仕上げることが可能です。

航空機にも使われているチタン以外に、ステンレスや鉄でももちろん大物難削材の精密加工を行うことができます。

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加工事例②:チタン削り出し加工

こちらは、難削材である純チタンの高精度削り出し加工事例です。

弊社の大型マシニング機械『VS-100』を駆使した削りだし加工により、厚み公差2.5±0.2、4箇所ボス面の平面度を0.05に仕上げています。

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最後に

長尺部品加工センターを運営する城陽富士工業では、ミクロン単位の超高精度加工や横型加工など、お客様のあらゆるニーズにお応えする加工技術を保有しております。

また、城陽富士工業では、

リモート会議システムを活用した「オンライン技術相談」も随時行っております。

 

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