長尺加工品の主な用途をご紹介!

長尺加工品の主な用途をご紹介!

長尺加工とは?

長尺とは、”普通よりも長い”という意味合いの言葉です。一般的に、全長1m以上の部品が”普通よりも長い”部品であり、長尺加工品と呼ばれます。弊社では、この長尺加工品の加工を得意としており、手の平サイズから3m、4m程度の長尺加工品まで対応することが可能です。

弊社の長尺部品や大物部品加工事例としましては、産業機械のベースや搬送装置のレール部品などが挙げられます。加工品が長く、大きくなるほど気温や加工応力における影響は大きく精度保証が難しくなります。弊社では、事前のお打ち合わせを行い、お客様のご要望をお伺いいたします。歪取り技術を用いて、反り、歪を小さく加工し、平行度、平面度の精度保証に取り組んでいます。また機械加工時、検査工程での温度管理も行い、長さや穴ピッチ間精度保証にも取り組んでおります。

 

長尺加工品の主な用途をご紹介!

では、実際こういった長尺加工品はどのような用途で使用されているのでしょうか。下記にて主な用途をご紹介します。

1.ベース

ベースとは、工作機械を構成する主要な部分・部品の一つです。工作機械の基礎となる部分であるため、高度な平行度・平面度、また、基準面からの穴位置、ピッチ間の精度が求められます。

 

2.搬送レール(ワーク搬送機)

『製造工程』で使用される搬送機の搬送レールは、工作機械へのワーク(加工対象物)をセット、加工後のワーク取り出し、次工程への搬送を行う役割を担います。

 

3.搬送レール(コンベヤ、昇降機、AGV)

『搬送工程』で使用される搬送機は、搬送装置の一部、または搬送機器自体のことを指します。

 

4.スリットエアーノズル(高速エアーでの水切りや、冷却、除塵の他、吸引など)

スリットエアーノズルとは、水切り、乾燥、エアー冷却、粉塵除去、エアーカーテンなどに使用されるノズルを指します。スリットエアーノズルは、使用用途上、高い面粗度やスリット精度が必要となります。

 

5.スリットダイ

スリットダイとは、フラットパネルやフィルムのコーティングで使われ、ムラ・スジがなく安定した膜厚の塗布が求められます。スリットダイは、スリットエアーノズル同様、非常に高い面精度やスリット精度が必要です。

 

6.スケール

スケールとは長さを測定する器具(メジャー)のことを指します。測定の基準となる製品であるため、反り、歪を最小限に抑えた加工が求められます。

 

長尺加工事例をご紹介!

加工事例①:全長3.0m 長尺部品(ベース部品)

長尺アルミベースプレート部品

材質はA5052の厚み10ミリ、幅290ミリ、全長3000ミリのアルミプレート部品になります。平面上に抜き穴加工、タップ加工と両端面にタップ加工をしています。加工、検査時の温度管理や機械の性能を考慮しながらお客様の要求精度に仕上げます。本製品は平面上の穴ピッチ間0.05で仕上げています。

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加工事例②:全長2.9m 長尺部品(エアーナイフ)

エアーナイフ 液晶パネル洗浄部品

長尺製品は加工歪が伴うため、精密加工ノウハウが非常に重要です。当社では、技術者の長年の加工歴から培った感覚や知識により、精度の高い長尺加工を実現しています。また、設備として、弊社所有の武田機械TK40S-6000MV-5により加工を行っています。

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最後に

長尺部品加工センターを運営する城陽富士工業では、
ミクロン単位の超高精度加工や横型加工など、お客様のあらゆるニーズにお応えする加工技術を保有しております。
長尺加工に関するお悩みは、是非、当社までご相談ください。

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