高精度加工やコストダウンを実現する材料選定のご提案(鉄系材料SS400)

高精度加工やコストダウンを実現する材料選定のご提案(鉄系材料SS400)

鉄系材料SS400材料選定のご提案事例

お客様の加工部品の調達におきましてご要望は様々です。

使用用途に応じて精度管理が必要な部品やコストダウンが必要な部品など色々とあります。

弊社では独自のノウハウ・技術を用いて、形状に応じてお客様のご要望がどこにあるのかを考慮したうえで使用する材料のご提案をしています。

最適な材料の選定が安定した加工に繋がりリードタイムの短縮、コストダウンに繋がります。

今回は鉄系材料SS400の材料提案事例の一部をご紹介いたします。

 

ミガキ材の活用

こちらの製品のように平面や端面、側面に穴加工を行うような、特に切削加工を必要としない製品はミガキ材をご提案しています。

ミガキ材は常温のまま圧延する冷間圧延加工で圧延される材料です。

寸法精度が良く、光沢のある面で仕上がる為、材料の規格があれば、厚みを仕上げる面加工を必要とせず素地のままご使用いただくことが可能です。

但し、冷間圧延加工材は加工硬化や残留応力の影響を受けやすく切削加工には不向きな材料となっています。

そのため、こちらの製品では、バフ加工を行う場合もありますが歪が発生し精度が確保しにくくなることや、手作業となる為リードタイムも長くなり、コストアップにもつながる事から、研削加工で対応しております。

材料費は高くなりますが加工内容によっては加工費を抑えることができ、全体的なコストダウンも可能となります。

 

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黒皮材の活用

ミガキ材の規格外サイズや削出し加工が必要な製品につきましては黒皮材からの製作をご提案しています。

黒皮材は材料を高温にして軟化させる熱間圧延で圧延される材料です。

小さい力で圧延でき、金属の結晶が強固となり粘り強くなることが特徴です。

酸化膜ができ光沢のない表面になり、熱膨張により寸法精度も落ちるため素地のままのご使用には不向きな材料です。

残存応力が残りにくく、材料が柔らかい状態で加工できるため加工性が良いというメリットがあります。

 

焼鈍材やS50Cの活用

複雑な形状や高精度部品におきましては熱処理を施したSS400焼鈍材や材質をS50Cに変更するなどのご提案をしています。

加工の前に材料の内部応力を除去するために焼鈍(熱処理)を行うことにより加工歪が少なくなり、高精度な加工が実現できます。

S50Cの材料は高強度、高硬度な為、高い精度保証を求める場合や製品の仕上がり形状によっては、こちらの材料を選定したほうが良い場合もあります。

弊社では、S50Cの複雑形状のプレート部品であっても、30ミクロン以内の平行・平面度を実現し、研削加工レスで、短納期、低価格にて加工できます。

 

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最後に

長尺部品加工センターを運営する城陽富士工業では、

ミクロン単位の超高精度加工や横型加工など、お客様のあらゆるニーズにお応えする加工技術を保有しております。

長尺加工に関するお悩みは、是非、当社までご相談ください。

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