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レールとは?

レールとは?

レールの定義、使用される業界について

レールとは、特定の対象物を安定して移動させるために使用される、直線状の構造物です。

工場や物流現場での搬送システムにおいて、搬送車や台車、コンベア、クレーンなどが走行するための「ガイド」として用いられます。
レールはその用途から長尺になる場合が多いですが、金属は長尺になると加工時に歪みが発生しやすくなり、加工難易度は高くなります。
しかし、搬送する製品が安定して動くためには、レールの表面が滑らかで、精度の高い直線が必要となります。

レールの種類とは

当社が製作するレールは大きく3種類に分けられます。

搬送レール

工場内の物品や部品を搬送するために使用されるレールです。
コンベアやクレーンに取り付けられ、製品や部品の移動経路を提供します。

ガイドレール

機械や装置に取り付けられ、精密な位置決めを行うために使用されます。
工作機械やロボットアームなどにおいて、動作を滑らかかつ高精度に制御する役割があります。
ガイドレールは硬度を必要とするため、S50C調質材をはじめとしたHRCの高い合金を用いて製作します。

鉄道レール

列車やトラムなどが走行するためのレールです。鉄道レールは非常に長距離にわたり設置され、重い車両を支えるため、特に強度や耐久性が求められます。

当社が選ばれる理由

⓵スムーズな動作性を実現

レール部品は製品や車両などを誘導し搬送する部品となります。
部品単体はもちろん接続箇所でのスムーズな動きが重要となります。
当社は平面度・平行度 20μまで対応可能となります。

 

②高硬度材の材料提案で高耐久性を実現

摺動部分は高い耐久性が求められます。
当社では高硬度材種の加工や NAK 材・HPM 材など材質変更のご提案など、幅広い対応を致します。

 

③多品種少量対応が可能

 

お客様の使用環境に応じた製品長やストローク長の変更などに伴う細かい仕様変更にも柔軟に対応いたします。
当社は6mまでの長尺部品を 1 個から製作いたします。

 

当社のレールの製作事例をご紹介!

事例1:鉄道レール

材質S50C,厚み11ミリ、幅12.5ミリ、長さ2000ミリの鉄道レール部品となります。
本製品のレールは、”娯楽品”に使用される小型製品と本格的な大型製品がございます。
本製品は縮尺1/12の鉄道模型レールです。
鉄道模型レールは、全長2mの長尺加工品でさらに、厚み2mmと薄く、くびれ部分があるなど非常に複雑な形状でした。

寸法 11×12.5×2000
材質 S50C
精度
特徴 鉄道レール、材質S50C<br />
参考価格 80.000(材料費別)

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事例2:SKD11焼き入れレール

 

材質はSKD11の厚み30ミリ、幅35ミリ、長さ1000ミリの搬送レールです。
φ5穴加工とM8のタップ加工を行っています。
穴加工のピッチ間精度は±0.05となっております。
焼入れ後の硬度はHRC58程度となっています。

寸法 30×35×1000
材質 SKD11
精度 平面度、平行度20ミクロン
特徴 焼入れ後斜め仕上げ加工、穴加工、タップ加工、
ピッチ間精度±0.05
参考価格 158.000円(材料費別)

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事例3:SUS303 H鋼レール

材質SUS303厚み20ミリ、幅50ミリ、長さ1100ミリの長尺H鋼レール部品となります。
レール部品は様々な所で使用される部品です。
レールとは精度が非常に重要視される部品となっている為、高精度に仕上げる事が重要です。
こちらの部品は平面の両面から段加工、タップ加工、側面から段加工を行っています。
両面からの段加工、側面からの段加工を行うと歪が非常に発生しやすくなる形状の為
荒加工後歪を取り、中仕上げ、仕上げ加工を行う事により
平面方向の平行度50ミクロン幅方向の平行度を50ミクロンを実現しました。

寸法 20×50×1100
材質 SUS303
精度 段の平行度0.05
特徴 焼入れ後斜め仕上げ加工、穴加工、タップ加工、
ピッチ間精度±0.05
参考価格 158.000円(材料費別)

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事例4:S50C調質材 ガイドレール

厚み55ミリ、幅35ミリ、長さ1500ミリのレール部品です。
5ミリの段加工とM6タップとザグリ穴加工をしています。
本製品はベースプレートに組み付けて使用されるため底面に対し段落ち部分は平行度0.02となっております
レール部品につき、硬度が必要な為S50Cの調質材を使用して加工しています。

寸法 55×35×1500
材質 S50C調質材
精度 段落ち部は底面に対して平行度0.02
特徴 高精度レール部品。調質材を使用し製品の硬度はHRC25程度。
参考価格 75,000円(材料費別)

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事例5:全長2m 走行レール 分割部品 S55C調質材

厚み30ミリ、幅120ミリ、長さ2メートルのレール部品です。
片側の端面を45度で加工しており、2本を接続してご使用される部品です。
板厚公差は±0.05、接続箇所のペア差は0.02以下となります。
材質は硬度が必要な製品の為、S55Cの調質材を使用しています。
S55Cは構造用炭素鋼の中でも高炭素鋼に当たります。
さらに熱処理を施すことにより硬度が高くなり耐摩耗性も高くなります。
本製品は全長約2メートルと長い製品となる為、材料入荷時点の状態や工具・加工条件の選定を行い、最適な加工方法を取る事でお客様のご要望にお応えすることが可能となります。

寸法 30×120×2000
材質 S55C調質材
精度 板厚公差0.05、2本の接続部分ペア差0.02
特徴 S55C調質材使用。分割部品の為、接続箇所45度で加工。
参考価格 200,000円(材料費別)

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最後に
長尺部品加工センターを運営する城陽富士工業では、
ミクロン単位の超高精度加工や横型加工など、お客様のあらゆるニーズにお応えする
加工技術を保有しております。
長尺加工に関するお悩みは、是非、当社までご相談ください。

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