プリハードン鋼 NAK55 長尺プレート部品 HRC37~43
| 寸法 | 厚み15ミリx幅65ミリx全長1500ミリ |
|---|---|
| 材質 | NAK55 プリハードン鋼 |
| 精度 | テーパー部の真直度20μ、基準面の平面度20μ、段落ち部の厚み精度は±20μ |
| 特徴 | テーパー部分の精度、面粗度が非常に重要な部品、研削レスで研磨品と遜色ない仕上がり |
| 参考価格 | 110,000円(材料費別) |
事例の特徴
プリハードン鋼NAK55の長尺部品の加工事例です。
ワークサイズは厚み15ミリx幅65ミリx全長1500ミリのプレート部品です。
NAK55は製造段階で熱処理を施したプリハードン鋼であり、硬度はHRC37~43程度、
加工後の熱処理が不要な材料です。
このサイズのSS400やS50Cなどを熱処理して欲しいというご依頼が多いのですが
1000ミリを超えると熱処理の窯に入らず対応が困難となります。
また製品が薄い場合、熱処理後の反りや変形が大きくなり、矯正段階で
硬度が想定よりも下回る場合もあります。
プリハードン鋼は均一に硬度が入っているため硬度のムラもなく部品の高寿命化に貢献できます。
NAK55は主にプラスチック成形用金型や精密プレス金型、
金型を構成するプレート部品の一部として使用されます。
また、こちらの事例のようなテーパー加工は成形された製品の離型性を向上させる目的があります。
製品を金型からスムーズに抜き取れ、完成した製品の損傷を防ぎます。
そのような目的からテーパー部分の精度、面粗度が非常に重要な部品となります。
弊社はこのような形状の部品加工をマシニングセンターで仕上げる研削レスで加工いたします。
面粗度が重要とはいえ研磨加工を行うとリードタイムがかかり、コストアップにもつながります。
研磨を求められるお客様も事前打ち合わせとサンプル品をご確認いただくことで
研磨品と遜色ない仕上がりに、研削レスを採用いただいております。
全体的な形状も反りや歪が発生しやすい形状ですが、
このような形状、サイズの部品加工は弊社の得意としているところであり
どのような工程で進めれば歪を抑えられるかは過去の経験と豊富な知識に集約されています。
本製品はテーパー部の真直度20μ、基準面の平面度20μ、段落ち部の厚み精度は±20μで仕上げています。
プリハードン鋼の高精度プレート部品は城陽富士工業にお任せください。
研削レスでのリードタイム短縮のご相談も承ります。