A7075のプレート加工におけるポイント

A7075とは

A7075は一般的には超々ジェラルミンと呼ばれ、亜鉛とマグネシウムのアルミニウム合金です。A7075の特徴として、アルミニウム合金の中で最高レベルの強度を持ちながら、鉄鋼材料に対して３分の１の軽さであることが挙げられます。一方で応力腐食割れや耐食性について劣っているという側面もあります。

一般的なアルミのA5000番台は、反りが発生しにくいですが、A7000番台は切削加工性は良いものの、反りが発生しやすく歪みが取りにくい材料です。そのため、平面・平行度などの精度要求を満たすのに非常に困難な材料になります。

加工時に気を付けたいポイントは、アルミの溶着です。加工中にアルミが溶けて工具に溶着してしまうと加工性が悪化します。対策としては適切な工具の選定や切削条件、クーラントでの冷却などが挙げられます。

こちらは、厚み15ミリ長さ1300ミリの長尺プレート部品です。

平面上に角穴や丸穴があります。A7075は平面加工をすると歪が生じますが、加工方法を工夫することにより歪を取りを行わずに、厚みの平行度を50ミクロンに抑えました。

今回は、A7075のプレート加工におけるポイントについてご紹介しました。

長尺部品加工センターを運営する城陽富士工業では、ミクロン単位の超高精度加工や横型加工など、お客様のあらゆるニーズにお応えする加工技術を保有しております。

また、城陽富士工業では、

リモート会議システムを活用した「オンライン技術相談」も随時行っております。