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長尺部品加工センター.COMにおける品質体制について

長尺部品加工センター.COMにおける品質体制について

1. はじめに

長尺部品加工の需要と重要性

長尺部品は、製造業の中で幅広い用途に利用される重要な部品の一つです。特に、建築資材や輸送機器、産業用機械などの分野では、高精度で耐久性のある部品が求められています。そのため、長尺部品の品質管理は製品の信頼性や耐久性を確保する上で欠かせません。当社は、これらのニーズに応えるべく、品質管理体制を徹底し、お客様に安心してご利用いただける製品を提供しています。

品質管理が必要な理由

長尺部品は、その特性上、加工や輸送時に品質トラブルが発生しやすいため、トラブルを未然に防ぐための対策が必要です。

当社では、長年の経験と高度な技術力を活かし、徹底した品質管理を行っています。そのために、製品一つひとつに最適な加工・納品対応を行っています。

 

2. 長尺加工で発生しやすい品質トラブル

2-1. 擦り傷・あたり傷

長尺部品の加工や搬送時には、擦り傷やあたり傷が発生しやすいです。これらの傷は、製品の表面に細かい傷を付けてしまい、最終的に製品の外観面や機能に影響を与える可能性があります。主な原因としては、加工中の工具との接触、搬送時の衝撃、さらには製品同士の摩擦が挙げられます。これを防ぐために、以下の対策を講じています。

  • 製品配置・台車重量の最適化
    長尺部品の形状や材質を考慮して、最適な配置を設計し、搬送時の台車の重量バランスを調整しています。これにより、部品同士が不適切に接触することを防ぎ、傷の発生リスクを減少させます。

2-2. 梱包・輸送時のトラブル

梱包や輸送中には、温度の変化により部品の寸法が変化することがあります。これにより、最終製品の精度が損なわれる恐れがあります。寸法変化を防ぐために、当社では以下の対策を実施しています。

  • 表面処理前後の寸法測定と膜厚管理
    表面処理後に寸法がどのように変化するかを予測し、その影響を最小限に抑えるため、表面処理前後で寸法を測定し、厳密に管理しています。これにより、製品精度を維持します。

2-3. 反りと歪み

長尺部品は、加工中に発生する熱や応力により反りや歪みが生じやすいです。これらは部品の機能や組み立て精度に影響を及ぼすため、加工中に正確な検査を行うことが重要です。当社では以下の検査体制を整えています。

  • 加工前・中・後の3段階検査

出荷前検査時、製品の使用用途やサイズに応じて機上や定盤上でピックゲージを用い反り・歪の測定を行います。

2-4. 工具破損による傷

工具破損による傷は、切削加工を行う上で起こりうる問題です。工具が破損することで、切削面に傷が入り、製品の品質が低下します。このような問題を防ぐためには、適切な加工条件と工具の選定が重要です。

  • 工具選定の最適化
    材料特性や加工内容に応じて最適な工具を選定し、工具の耐久性や切削性を最大限に活用します。また、定期的な工具のメンテナンスや交換も行い、破損リスクを最小限に抑えています。

以上の対策を講じることで、長尺部品の加工時に発生しやすい品質トラブルを未然に防ぎ、安定した製品品質を維持しています。

3. 梱包・輸送における品質確保の取り組み

二重梱包やエアマットの使用方法
 製品の安全な輸送を確保するために、当社では製品の特性に応じた適切な梱包方法を採用しています。特に長尺部品などの大型・高精度部品では、輸送中に衝撃や振動を受ける可能性が高いため、これらを効果的に保護する梱包方法が必要です。

  • 二重梱包
    長尺部品や精密部品など、傷がつきやすい製品には二重梱包を使用します。外側に強度の高い箱やケースを配置し、内側には緩衝材を施すことで、外部からの衝撃や圧力を分散させ、製品を保護します。

木箱や通い箱の活用
 長尺部品や重量物の輸送には、木箱や通い箱を使用しています。これらの箱は、製品をしっかりと固定し、輸送中の揺れや衝撃を吸収する効果があります。

  • 木箱
    木箱は、耐久性が高く、重量物をしっかりと支えることができます。また、再利用可能なため、エコロジカルな観点からも適しています。長尺部品に関しては、サイズや形状に応じたカスタムメイドの木箱を使用し、輸送中の安全性を確保します。
  • 通い箱
    繰り返し使用できる通い箱を利用することで、梱包材のコストを削減しつつ、製品をしっかりと保護することができます。通い箱は頑丈で、輸送の際に製品が動かないように設計されています。

3-2. 輸送時の専門性

長尺専門運送会社の利用
 長尺部品の輸送には専門的な知識と経験が必要です。一般的な運送会社では対応できないサイズや形状の部品が多いため、当社では長尺部品の輸送に特化した運送会社と提携しています。これにより、以下のメリットがあります。

  • 安全かつ確実な配送
    長尺部品専用の輸送車両や設備を備えた運送会社により、安全かつ効率的な輸送が可能です。

 

  • 適切な固定方法
    長尺部品はその特性上、一般的な梱包方法では適切に固定できない場合があります。長尺部品専用の輸送設備を使用することで、部品が動かないようにしっかりと固定し、振動や衝撃による損傷を防ぎます。

鉄・鋳物系部品の防錆処理
鉄や鋳物系部品は湿気や環境の影響を受けやすく、腐食が進むと品質が劣化する可能性があります。

  • 防錆処理
    鉄や鋳物系部品には、輸送前に防錆処理を施しています。これにより、部品表面に保護膜を形成し、湿気や酸素から部品を守ります。防錆処理には、防錆油を使用し、輸送中の腐食リスクを大幅に減少させます。

以上の取り組みによって、当社では梱包・輸送における品質確保を徹底し、製品が最良の状態でお客様に届くようにしています。

最後に

長尺部品加工センターを運営する城陽富士工業では、長尺部品の品質管理を徹底して行っています。

ミクロン単位の超高精度加工機など、お客様のあらゆるニーズにお応えする加工技術を保有しておりますので、長尺加工に関するお悩みは、是非、当社までご相談ください。

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